売却前に知りたい!不動産売却の流れと準備とは
所有している不動産を手放すため、売却を検討している方は多いでしょう。しかし、売却したくても何から始めたらいいかわからないと悩んではいませんか。不動産売却をスムーズに進めるためには、不動産売却の流れの把握と、事前準備が大切です。本記事では、不動産売却の流れと、最低限しておくべき準備、売却後の確定申告について解説します。
売主が把握しておきたい売却の流れ
まずは、不動産売却の流れを把握しておきましょう。
不動産会社への売却相談
まずは、依頼したい不動産会社に売却相談をします。相談時に不動産の査定も行い、売却価格を決めます。不動産に関する具体的な情報が必要なので、不動産の物件概要書や、登録事項証明書、固定資産税納税通知書、間取り図および敷地測量図など、不動産に関する書類を持参しましょう。
また、不動産会社によって提示してくる売却価格が異なるため、複数の不動産会社に相談することをおすすめします。
不動産会社と媒介契約締結
相談した不動産会社に依頼することを決めたら、媒介契約を締結します。媒介契約では、買主が見つかって売却したときに不動産会社が受け取る報酬額を決めたり、どのような売却活動を行っていくかを決めたりします。
売却活動スタート
媒介契約を締結したら、不動産会社による売却活動です。売却活動では、不動産を探している人に物件の案内や説明をしたり、購入の申し込みを受けたりします。売主には不動産会社から定期的に不動産に関する連絡が来るため、売却活動がどのように進んでいるかを知られるでしょう。
買主と売買契約締結
買主が決まったら、売買契約を締結します。売買契約時は、売主、売主側仲介不動産会社、買主、買主側仲介不動産会社の四者で行うことが多いです。重要事項説明の読み合わせをしてから、売買契約書を締結します。また、売買契約には以下のものが必要です。
・実印、認印
・身分証明書
・登記済権利証
・印鑑証明書
・収入印紙
不動産売却まで、あと少しです。ここで売買契約をスムーズに進めるため、必要なものは忘れずに準備しましょう。
不動産の引き渡し、決済
売買契約で決められた日時で、不動産の引き渡しと決済が行われます。買主から代金を受け取るほか、売主側の住宅ローンが残っていれば、ここで精算します。
最低限しておくべき?売却前の準備とは
不動産売却の流れがわかったところで、売却前に準備しておくことを確認しておきましょう。
不動産売却にかかる費用や税金を確認する
不動産売却では「売却することでいくら手元に入るのか」ばかりを考えてしまいがちですが、売却するにあたってさまざまな費用や税金がかかります。不動産売却をするにあたってかかる費用は、以下のとおりです。
・仲介手数料
・収入印紙代
・抵当権抹消費用
・土地の測量費
・建物の解体費
・ハウスクリーニング費
・引っ越し費用
・必要書類の取得費
いつ、どんな費用がかかるのかを把握しておき、準備しておきましょう。
不動産を売るタイミングを判断する
不動産を売るタイミングを見極めて判断しましょう。不動産は、時期によって価格が変動します。そのため、タイミングを見極めないと損をする可能性があるのです。売るタイミングを見極めるには、以下のポイントから判断するとよいでしょう。
・相場の動き
・築年数
・税金
・住宅ローン金利
・季節
・ライフスタイル
売るタイミングをしっかり見極めれば、もっともお得な売却ができます。
インターネットの簡易査定を活用する
インターネットの簡易査定を積極的に活用しましょう。査定すれば、不動産がだいたいどのくらいで売れるのか、相場がわかります。また、よりよい不動産売却を行うため、一つの不動産会社だけではなく、複数の不動産会社に査定依頼するのがおすすめです。
売却後は確定申告を行うことを忘れずに!
不動産売却後に忘れてはいけないのが、確定申告です。不動産売却によって得た代金は、譲渡所得とされ、所得にかかる税金を納めなければなりません。確定申告では、以下の書類が必要になります。
・住民票(市区町村)
・建物・土地の登記事項証明書(法務局)
・源泉徴収票(勤め先)
・確定申告書・計算明細書(税務署)
・不動産売買契約書のコピー
必要書類がそろったら、以下の流れで確定申告を進めましょう。
・1.「譲渡収入金額-(取得費)+譲渡費用」で譲渡所得を計算
・2.適用できる控除や特例がないか確認
・3.確定申告書を作成、税務署へ提出
・4.納税
不動産売却を行った翌年の2月16日~3月15日の間で、忘れずに申告・納税をしてください。
まとめ
不動産売却の流れと、事前準備について解説しました。不動産売却は、さまざまなステップを踏んで行うため、流れを把握しておかないと混乱しがちです。スムーズに不動産売却を進め、所有している不動産を高く売るためにも、事前に売却の流れを把握しておきましょう。
また、相場のリサーチや必要書類の準備といった事前準備も非常に大切です。準備万端で不動産売却を行い、後悔しない不動産取引をしてください