中古住宅の買取相場を調べる方法は?

公開日:2024/04/15  最終更新日:2023/11/08

中古住宅買取相場

不動産取引において正確な相場情報の把握は重要ですが、どのようにして調べるべきか迷っている方も多いでしょう。この記事では、信頼性の高い情報源や効果的なツールを活用して、中古住宅の買取相場を簡単に調査する方法をご紹介します。物件の価値を正確に把握し、賢い不動産取引に役立てましょう。

中古住宅の買取相場はいくらになる?

中古住宅の買取相場は、さまざまな要因によって変動しますが、一般的な目安としては、仲介価格の約70%程度になる場合が多いです。たとえば、市場価格が5,000万円の中古住宅の場合、買取相場は3,500万円程度になることが一般的です。

この価格差の背後にはいくつかの理由があります。まず、買取の際には不動産会社が中古住宅を再販するためにリフォームやリノベーション費用の差し引きが考慮されます。

また、不動産会社は仲介手数料を得られないため、再販時の利益を確保することも必要です。最後に、売主自身が早く売却を希望する場合、買取価格が安くても了承になるケースがあります。

したがって、中古住宅を売却する際には、買取相場を把握し、個々の状況に合わせて適切な選択をしましょう。賢い売却計画を立てるために、複数の不動産会社から査定を受けることをおすすめします。

築年数が長いと資産価値が下がるので注意

中古住宅を購入や売却する際に重要な要素のひとつが、その建物の築年数です。

一般的に、築年数が長くなると、建物の資産価値は下がっていく傾向があります。そのため、中古住宅の取引において、築年数を注意深く検討することは重要です。

築年数が長くなると、建物には経年劣化が進み、設備や構造に対する修繕やリフォームが必要となります。また、建物の耐用年数に応じて価値が減少するため、新築から一定の年数が経過した場合、その建物の資産価値は下がることが一般的です。

たとえば、新築の住宅は高い価格で取引されますが、築年数が10年以上経過した中古住宅は、同じエリアや条件であっても、価格が大幅に低くなる可能性もあります。このような現象は、中古住宅の市場においてよく見られるものであり、売主や購入希望者にとって築年数は大きなポイントです。

築年数が長い場合、建物自体の老朽化だけでなく、エネルギー効率の低さや設備の陳腐化なども懸念されます。そのため、買主が購入を検討する際には、リフォームや設備のアップグレードにかかる費用を考慮する必要があります。

一方で、築年数が長い中古住宅でも、適切なリフォームや改修を行えば、価値の向上は可能です。とくに、歴史的な価値のある建物や魅力的なロケーションに位置する住宅は、愛着をもつ人々にとって魅力的な選択肢となります。

買取相場を調べる方法

中古住宅を売却する際、適正な価格で取引するためには、その物件の買取相場を正確に把握することが不可欠です。中古住宅の買取相場は、地域や物件の状態、市況などに左右されるため、慎重な調査が求められます。

以下は、中古住宅の買取相場を調べるための主要な方法です。

レインズマーケットインフォメーションを活用する

レインズマーケットインフォメーションとは、不動産会社同士が物件情報を共有するシステムで、個人向けにも情報提供されています。このサイトを利用すれば、過去1年間に売買された物件の価格情報を調べられます。

地域ごとの取引価格データが豊富にあり、信頼性が高いのが特徴です。過去の取引価格から相場を予測し、買取価格の相場を計算できます。

不動産ポータルサイトをチェックする

不動産ポータルサイトは、現在の売り出し価格や似た物件の価格情報を提供しています。

これらのサイトを利用すれば、中古住宅の相場価格を把握できます。ただし、相場価格は日々変動するため、最新の情報をチェックしておきましょう。

土地総合情報システムを利用する

土地総合情報システムは、国土交通省が運営するサイトで、不動産の取引価格や地価に関する情報が提供されています。築年数が20年以上の中古住宅を売却する場合、土地価格だけでの取引が行われることがあります。

このサイトを通じて土地の価格を調べれば、相場の予測が可能です。

不動産一括査定サービスを活用する

もっとも効率的な方法のひとつは、不動産一括査定サービスを利用することです。これらのサービスでは、物件の情報を一度入力するだけで、複数の不動産会社から査定の見積もりを取得できます。

これにより、複数の専門家からの評価を比較し、より正確な買取相場を知ることが可能です。

まとめ

中古住宅の買取相場を調べるには、複数の方法があります。築年数が長い場合、資産価値の低下に留意しながら、信頼性の高い情報源を活用し、不動産ポータルサイトや土地総合情報システムを通じて価格を調査することが重要です。

また、不動産一括査定サービスを利用することもおすすめです。このサービスを通じて、複数の査定額を所得することができ、またそれらを比較することで、正確な買取相場を知る手段にもなります。

中古住宅の価値は、物件の状態や立地、設備、周辺環境などのさまざまな要因が影響するため、異なる業者から査定を収集しましょう。中古住宅の買い取りを検討する際には、これらの方法を組み合わせて活用し、その物件の価値を総合的に把握することがポイントです。

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