相続した土地ってどうすればいいの?運用・売却のどちらがよいのか

公開日:2023/08/15  

比較

相続した土地で生活を送らない場合は、土地を有効活用しましょう。コインランドリーやトランクルームとして活用する方法もありますが、売却するという方法もあります。相続人が複数いる場合は、どのように土地を活用するのか話し合いましょう。分からないことがあれば、専門家に相談することで解決する場合があります。

相続した土地を活用する!リスクと方法は?

空き家を放置していると、経済的な負担を負い続けるだけではなく、近隣住民にも迷惑をかけることになります。トラブルを未然に防止するために土地を有効活用しましょう。

空き家が老朽化すると迷惑をかけることになる

相続した土地で暮らしていなくても、固定資産税が発生します。また、公共料金を支払わなくてはいけないので注意しましょう。建物が老朽化すると、外壁の落下や地震などで倒壊するリスクもあります。近隣住民に迷惑をかけるので、できる限り早く対処してください。

賃貸アパート経営として活用する方法

ミドルリスクを負いますが、ミドルリターンを期待できる方法です。初期費用で数千万円程度を負担することになります。入居者を募集できれば安定した収益が見込めるでしょう。ただし、競合との差別化や価格設定を適切に行わないと顧客を奪われてしまうので注意してください。

駐車場経営として活用する方法

田舎に駐車場を設けても利用者が少ない可能性があるので注意しましょう。ただし、初期費用が抑えられるメリットがあります。

商業施設や介護施設として活用する方法

商業施設を建てるときは、立地と土地の広さがポイントです。近隣に大型スーパーがあるときは、上手に差別化する必要があります。また、介護施設として活用する場合は、施設を建てた後に経営者に貸し出すことになります。

初期費用が高額になりますが、事業が軌道に乗ると大きなリターンを得ることが可能です。ただし、ある程度の広さが確保されていないと厳しいでしょう。

コインランドリーやトランクルームとして活用する方法

初期費用を抑えて経営できるのでおすすめです。ただし、コインランドリーは天気の影響を受けることに加え、電気代や水道代が高額になる恐れがあります。イニシャルコストをきちんとシミュレーションしてから取り組むことをおすすめします。また、トランクルームは、盗難や害虫による被害が発生しないように気を付けましょう。

太陽光発電として活用する方法

自分で集客する必要が無いのがこちらの方法です。およそ20年間安定した収益が見込めます。初期投資の費用が高額なので、長期的に投資した費用を回収するものであると考えておきましょう。

相続した土地は売却すべき?売却のメリットと処分方法

売却した後の利益をどのように分配するのか揉める心配がありません。親族間でトラブルを起こしたくない人におすすめです。

相続登記してから売却する

売却するときには相続登記していることが前提となっているので、必ず行いましょう。売却後に所有者の変更ができないといけません。

売却益を均等に分けられる

複数の相続人がいる場合、売却益を均等に分けられるメリットがあります。お金を巡るトラブルは親族間でも発生することが予想されるので、後からトラブルに巻き込まれたくない人は、土地の売却を検討しましょう。

土地を売却するときは、不動産業者に仲介を依頼すると便利です。手数料を負担しなければいけないことに加え、すぐに土地が売却できるとは限らないデメリットがありますが、煩わしい業務を一任できるので、方法が分からない人や時間を確保するのが難しい人におすすめです。

土地を相続するうえで注意したいポイント

3つのポイントを紹介します。不動産の専門知識が求められるので、分からないことがあれば専門家に依頼しましょう。

相続登記を早めに済ませる

自分で手続きするのが難しくて困っているときは、司法書士に依頼しましょう。相続登記の手続きだけでも依頼できます。書類を作成するだけではなく、必要な書類を準備しなければいけないので、億劫に感じる人もいるでしょう。分からないことは専門家に相談してください。平均すると5~10万円でサービスを利用できます。

不動産業者との打ち合わせは代表者が行う

複数の相続人がいる場合、全員のスケジュールを調整して、不動産業者と打ち合わせする必要はありません。相続人全員が集合できる日時を決定するだけでも苦労するからです。そのため、相続人のなかで代表者を決定し、代表者が不動産業者との打ち合わせに対応しましょう。

確定申告を忘れない

知らないうちに脱税していたということにならないように気を付けましょう。売却益が出たときは、必ず手続きを行うようにします。分からないことがあれば、管轄の税務署に問い合わせると良いでしょう。

まとめ

空き家の状態にならないように、できる限り早く土地を活用しましょう。近隣住民に迷惑をかけないようにします。土地を活用する方法はいくつも存在しますが、賃貸マンション経営や商業施設を建設する場合は、さまざまな手続きを経る必要があります。

そのため、長期戦になることも考えておきましょう。土地を売却したときに利益が出たときは、確定申告を忘れずに行いましょう。

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